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住宅ローン

2018.11.24

じぶん銀行アンケートから見る、ネット銀行の利用者像

 

皆様はじぶん銀行をご存知でしょうか。

ネーミング自体は、ずいぶん特徴的なのですが、後発のネット銀行ということもあり、親会社の力を頼りに口座数を伸ばしているところです。

今回は、このじぶん銀行が提供する住宅ローンの特徴と、じぶん銀行を利用した利用者がどのような選択をしたのかを、アンケートから解説していきたいと思います。

ネットバンク

じぶん銀行、現状は親会社頼み

じぶん銀行は2008年に、三菱UFJ銀行とKDDIの折半出資により、開業しました。

じぶん銀行の設立に、両社が関係していることは、知らない人のほうが多いかもしれませんが、現在のじぶん銀行はこの親会社の力で何とか成り立っています。

その代表例が、三菱UFJ銀行とKDDI株式会社がそれぞれ、じぶん銀行を所属とする銀行代理店業者になり、じぶん銀行の口座開設手続きを行っている点です。

つまり、出資した親会社が口座が集まらないじぶん銀行のために、口座開設手続きを行っているのです。

最近では、三菱UFJ銀行の口座を開設しようとしたのに、じぶん銀行の口座も開設させられたとか、携帯電話契約に行った流れでじぶん銀行の口座開設をさせられたといった苦情も、ネット上で散見されるようになりました。

恐らく、両社ともノルマがあるものと考えられますが、無理に開設すると金融庁の指導を仰ぐことになります。

こうして、2018年4月には口座数が300万口座に到達しました。

このような経緯から、どこまで本気で口座開設したユーザーがいるのかは定かではありませんが、住宅ローン業界ではネット銀行の本家に押され、苦しい戦いを強いられているようです。

変動金利が何とか0.5%台で踏みとどまっていた頃、じぶん銀行が過去最低水準と称して、変動金利で0.457%を打ち出しました。

じぶん銀行としては、ここで差をつけたかったようですが、ネット銀行の本家が次々に追随し、住信SBIネット銀行も0.457%、ソニー銀行も変動セレクト住宅ローンの自己資金10%以上で0.457%を打ち出しました。

 

もっとも、じぶん銀行は親会社に三菱UFJ銀行を持っているため、金融市場での資金調達はまとめて行っているものと考えられます。

この場合、三菱UFJ銀行が大量に資金調達する訳ですから、ベースレート(調達金利)は他のネット銀行よりも低いと考えられ、利ざや的には有利なはずです。

 

ただし、じぶん銀行の住宅ローンは他のネット銀行本家と大差がなく、じぶん銀行を選んでもらうには、もう少し訴求力が必要なように感じます。

(なお、じぶん銀行では分割実行が出来ないのもマイナス要因となります)

 

じぶん銀行借入者の実態は

今回、敢えてじぶん銀行を取り上げた要因として、じぶん銀行自らが利用者の実態調査を公表していたことが挙げられます。

ネット銀行は、直貸の関係もあり(保証会社がないのでリスクの大きい融資は出来ない)、型にはまった人しか融資出来ません。

その型にはまった人が、どのような選択をしたのか、参考になると考えたからです。

 

まず、人気の金利タイプランキングでは、全期間引き下げプランの変動金利が約65.9%で圧倒的に多く、次に当初期間引き下げプランの固定金利特約10年が約33.3%で続いています。

どちらも、現在の金利は異常に低いですが、10年後、20年後はどうなっているか、わからない点には注意する必要があります。

 

次に、返済期間のランキングですが、最も多いのは30年以上で約81.5%と圧倒的、次に20年以上30年未満が約13.6%、そして10年以上20年未満が約4.8%となっています。

比較的収入が安定しているとされる、ネット銀行の借入者でも、借入期間は30年以上が圧倒的でした。

 

そして、借入金額ですが、2,000万円以上3,000万円未満が約30.1%でトップ、次に3,000万円以上4,000万円未満が約27.1%の僅差で続き、1,000万円以上2,000万円未満が約17.2%、4,000万円以上5,000万円未満が約14.8%と続きます。

ネット銀行の借入者は都市部が多いとはいえ、基本は普通のサラリーマンです。4,000万円以上5,000万円未満の借入者が、約14.8%もいるのには驚きました。

 

まとめ

ここまで、じぶん銀行について、簡単に解説してきました。

じぶん銀行自体は、新しい事にいろいろチャレンジしているのですが、じぶん銀行住宅ローンの満足度1位が商品性、2位が親会社の安心感という項目が全てを物語っています。

今後、じぶん銀行が飛躍するには、革新的なサービスが必要なように感じます。

 

 

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