お知らせ・イベント・コラム

NEWS & EVENT

PAGE TOP

ニュース

2018.04.15

2018年4月の住宅ローン金利動向と5月の見通し

4月の住宅ローン金利は、変動金利は横ばい、フラット35などの全期間固定金利は多少低下しました。

ただし、金利設定の指標となる現在の金融市場は非常に不安定で、特に米国の動向には充分な注意が必要です。

お金

 

 

4月の住宅ローン金利動向

変動金利

まず変動金利ですが、これは短期プライムレートに連動する仕組みになっています。

そして、この短期プライムレートは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」(マイナス金利政策)を導入して以来、変動がありません。

従って、日銀が2%の物価上昇率を達成し、上記の政策を終了するまでは横ばいです。

一部の金融機関では、変動金利が0.5%を割り0.4%台半ばまで低下していますが、これは金融機関側の利ざやが少なくなる分を、定率制の手数料(概ね、融資金額の2.16%(税込))で補っているため、手数料も合わせて考えると横ばいです。

 

固定金利

次にフラット35などの全期間固定金利ですが、これは10年物国債の利回り(長期金利)にほぼ連動します。

そして4月の長期金利は、財務省の文書改竄や森友問題での証人喚問などを受けて、日本の政治リスクが高まった3月下旬には、0.2%程度まで大幅低下しました。(リスク回避で安全な国債が買われ、利回りが低下したため)

しかし、金融機関の資金調達は前月に行うものの、大半の資金は上旬から中旬にかけて手当てするため、3月の時の長期金利水準である0.05%前後での資金調達になった模様です。

これを受けて、フラット35の融資率9割以下で返済期間21年以上の最低金利は、前月比0.010%低下の1.350%(団信あり)に留まりました。(メガバンクの超長期はほぼ横ばい)

 

5月の住宅ローン金利はどうなる

3月の金融市場は、世界の政治リスクが市場を大きく動かし、株価や為替、債券(長期金利)を大きく揺さぶりました。

世界的には、経済が好調であるにもかかわらず、政治リスクで金融市場が揺さぶられるのは、何とも皮肉な結果ではあります。(金融市場の変動を表すボラティリティはリーマンショック時まで乱高下しています)

そして、4月上旬現在で起こっている政治リスクとしては、北朝鮮問題、米中貿易摩擦、トランプ大統領の言動にほぼ絞られます。

北朝鮮問題は、南北首脳会談が27日に予定されていますが、これは6月以降のフラット35などの全期間固定金利に影響を与えそうです。

一方、米中貿易摩擦は互いに報復関税の応酬になっています。

特に中国の知的財産に対する制裁は、中国が反発する可能性が高く、この応酬が激化するようですとリスクオフの流れとなり、日本では株安・円高・債券高(長期金利低下)となりそうです。

また、トランプ大統領の言動は、今年の11月に行われる中間選挙で共和党を勝利に導くための布石と考えられますが、アマゾンなど特定の企業を名指しで批判することで、米国のハイテク株全般が売られるなど、これもリスクオフの要因となっています。

 

これだけ見るとリスクオフ要因が多く、フラット35などの全期間固定金利は低下しそうですが、日本の債券市場参加者はすでに日銀が上記の政策を終了した後の、出口戦略にかなり敏感になっています。(出口戦略で日本の金利が上昇すると、持っている国債価格が下落し、損失を抱えるため)

国会の委員会などで、日銀の黒田総裁などが出口戦略について少し触れただけで、長期金利が0.01〜0.02%上昇しています。

実際に、4月のここまでの状況を見ても、長期金利は0.05%前後で乱高下しており、どの段階で資金調達するかが難しい状況です。

 

まとめ

このように見てくると、米国発の金利低下要因と日本初の金利上昇要因、どちらが強まるかで5月の住宅ローン金利は決まりそうです。

実際の所、5月のフラット35などの全期間固定金利がどうなるかは予想が難しいですが、両方が相殺されて横ばいか、多少低下する可能性が高いと考えています。

 

 

 

住宅ローンについてのコラム一覧

 

1:安心できる住宅ローンの借入限度額はどれくらいなのか

2:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(上編)

3:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(中編)

4:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(下編)

5:住宅ローンの流れを、マンションと注文住宅で比較してみる

6:住宅ローンを組んだら生活保障の見直しをしましょう!

7:住宅ローン控除を最大限活用する(前編)

8:住宅ローン控除を最大限活用する(後編)

9:一部繰上返済制度を活用して総返済額を減らす

10:平成30年(2018年)の住宅ローン金利動向を予測する

11:最初のローンが肝心、借り換えをお勧めできない理由

12:住宅ローンの返済が苦しくなったら迷わず相談

13:個人信用情報機関を正しく理解しましょう

14:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(前編)」

15:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(後編)」

16:「共働き夫婦におすすめの住宅ローンの「デュエット」とは?」

17:「変動金利と固定金利の良いとこどりのミックスプランとは?」

18:「住宅ローンの新規では変動と固定どちらが多いのか」

19:「住宅ローンを使って建てた家を勝手に貸してはダメな理由」

20:「親の贈与を受ける場合のメリットとデメリット」

21:「長期優良住宅の家づくりをするときに適した住宅ローン」

22:「住宅ローンを組む時に「自然災害特約」は付けるべきか」

23:「住宅ローン審査もアプリの時代へ」

24:「ネット銀行の審査が一般的な銀行と違う理由」

25:「ライフプランに合わせられる、新生銀行の住宅ローン」

26:「変わり始めた住宅ローン勢力図。メガバンクVS地方銀行」

27:「変動金利の金利上昇ルール「5年ルール」と「125%ルール」とは」

28:「日銀展望レポートから見る、今後の住宅ローン金利動向」

29:「フラットは何故どこでも借りられるのか、その構造を理解しよう」

30:「2月の住宅ローンは固定金利が大幅上昇!今後の行方は?」

31:「銀行が勧める、短期固定金利の住宅ローンの危険性」

32:「イオンをよく利用する人はイオン銀行が便利でお得?」

33:「ゆうちょ銀行の住宅ローン利用には注意が必要」

34:「世界同時株安NYダウは過去最大の下落!住宅ローン金利に与える影響は?」

35:「ライフプランに合わせた住宅ローンの返済額の作り方」

36:「住宅ローンを抱えて離婚したらどうすればいい?」

37:「住宅ローンを組む事が不安な方にオススメの制度」

38:「被災された方は災害復興融資の利用を(前編)」

39:「被災された方は災害復興融資の利用を(後編)」

40:「預金連動型住宅ローンの注意点(前編)」

41:「預金連動型住宅ローンの注意点(後編)」

42:「3月の住宅ローン金利、長期固定金利が軒並み低下」

43:「住宅ローンを組む時に、安易な収入合算には要注意」

44:「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(前編)」

45: 「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(後編)」

46:「フラットの買取型と保証型の違い、何がどう違うのか」

47:「フラットが9割超融資で金利を引き上げた意味」

48:「三井住友信託銀行の住宅ローン自動返済、メリットと注意点」

49:「余分なカード信用枠は住宅ローン審査にデメリット」

50:「住宅ローン利用者の裾野を広げた「全国保証」とは?」

51:「財務省信頼失墜!増税延期と住宅ローン金利の深い関係」

52:「50年型住宅ローンのメリット・デメリット」

53:「あなどれない、JAバンクの住宅ローン」

54:「住宅ローンの返済には、ボーナス併用払いを利用すべきか」

55:「世界標準の住宅ローンとは?リコースローンとノンリコースローン」

56:「2018年4月の住宅ローン金利は低下予想」

57:「フラット35利用者への借り換えを勧誘することは禁止されています」

58:「女性専用住宅ローンを最大限活用しましょう」

59:「職業の特性によって、住宅ローンの選び方を決める方法」

60:「転勤や借り換えした時の住宅ローン控除の再適用について」

61:「2018年4月の住宅ローン金利と5月の見通し」←今回のコラム

全ての要望を叶えた
本物の木の家が1500万円で実現

安心の耐震性にシンプルで洗練されたデザインをプラス。
さらにメンテナンスやリフォームを見据えて柔軟に対応できる。

WORKS 施工事例

創業から50年以上に渡り、一邸一邸心を込めてお客様の「夢をかたちに」するお手伝いをしたお住まいをご紹介します。

HOLOS HOMEに興味がある方はどうぞお気軽にご連絡下さい

tel.0120-411-185営業時間:10:00~18:00 (水曜・木曜定休)

  • 資料請求・お問い合わせ
  • モデルハウス見学予約