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住宅ローン

2018.09.09

9月の住宅ローン金利と10月の見通し

日銀が7月30~31日の金融政策決定会合で、長期金利の上昇を一定程度容認する方針に変更してから、長期金利

は0.1%前後での推移を続けています。

これにより、長期金利に連動する、全期間固定金利は上昇し、変動金利との金利差が大きくなっています。

今後も全期間固定金利は上昇するのか。まずは、9月の住宅ローン金利を具体的に見ていくことにしましょう。

9月

9月の住宅ローン金利、振り返り

変動金利

変動金利は、短期プライムレート(優良企業向けの1年以内の貸出金利)に連動する仕組みになっています

が、その短期プライムレートは2009年1月13日以降、年1.475%で据え置かれています。

今回の金融政策決定会合においても、短期金利はマイナス金利が維持されたままです。従って、変動はあり

ません。

むしろ、日銀が目標とする物価上昇率2%の達成目標は後ずさりしているため、現在の変動金利水準はしば

らく続きそうです。

固定金利

全期間固定金利は、長期金利の水準を元に決定されるため、先に述べた日銀の政策変更により、長期金利が

上昇したため、全期間固定金利も上昇しました。

ただし、メガバンクや大手地銀などは、8月の長期固定金利を予め上げていたため、9月の上昇幅は比較的小

幅に留まりました。

しかし、フラット35は、8月の全期間固定金利を据え置いたため、9月の上昇幅が8月分も含めた格好にな

り、上昇幅としては多少大きくなりました。

参考までに、9月の全期間固定金利は、みずほ銀行が前月比0.040%上昇の1.810%

(優良顧客には0.4%の金利引き下げあり)。

日本モーゲージサービスが扱う、返済期間21年以上で団信ありのフラット35は、前月比0.050%上昇の

1.390%となっています。

 

10月の住宅ローン金利はどうなる

日銀の金融政策決定会合後の長期金利は、0.1%前後で推移していますが、0.1%を超えると日銀が指し値オペを

無制限の規模で実施し、0.1%を大幅に上回る上昇は容認しない姿勢を示しています。

そして、現在まで長期金利は0.1%前後で推移し、この上昇分を全期間固定金利も9月の水準で織り込んだと考え

られるため、当面は全期間固定金利はこの水準で推移するものと考えられます。

また、米中貿易摩擦の激化や新興国通貨の下落など、世界経済への見通し不透明感が強まっており、最近の長期

金利は0.1%を下回る場面もあることから、ここからさらに全期間固定金利が上昇する可能性は小さいと考えて

います。

一方で、変動金利は現在の水準が長期化する模様を呈しています。変動金利は、短期プライムレートに連動しま

すが、短期プライムレートは景気が過熱し、引き上げが必要と判断した時点で金融機関が引き上げます。

当初のシナリオでは、日銀のマイナス金利政策により景気が過熱し、それにより物価が上昇、最終的に物価上昇

率が2%に達した時点で、マイナス金利政策は終了する予定でした。

しかし、日本人は過去20年以上デフレ環境で暮らしており、物価や金利が上昇することに鈍感になっています。

そして、この意識を変革するのは相当時間がかかると、日銀自身も日銀展望レポートで認めており、マイナス

金利政策の長期化が想定されます。

今回、長期金利が上昇したのは、物価が上昇した訳ではなく、マイナス金利政策により金融機関の収益が悪化し

ていることへの、日銀の配慮が原因です。

つまり、今後もマイナス金利政策が続き、金融機関の収益がさらに悪化した場合、長期金利を上昇させ、全期間

固定金利が上昇することがあっても、変動金利は現在の水準に留まる可能性が高いでしょう。

景気が過熱し、短期金利が上昇、長期金利も上昇するという、経済学本来の流れになるには、まだ相当の時間が

掛かりそうです。

 

 

 

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