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住宅ローン

2018.03.16

財務省の信頼失墜!消費税の増税延期と住宅ローン金利の深い関係

連日マスコミが大きく報道しているように、財務省がいわゆる森友文書の書き換えを認めました。霞ヶ関で最強の官庁と言われる財務省が、このようなことを単独で行うとは考えにくいですが、少なくとも財務省の信頼が失墜したのは確かです。

今後、政局に発展するのか、刑事事件に発展するのかはわかりませんが、このままでは消費税率10%への引き上げ判断にも、影響を及ぼすことが懸念されています。今回は、消費税率引き上げが見送られた場合、住宅ローン金利にどのような影響を及ぼすのか解説します。

財務省の看板

森友問題を受けて消費税増税は延期か

森友問題が、今年に入ってここまで深刻化するとは予想外ですが、破棄した原本が保存されていたこと、近畿財務局職員の自殺を受けて事態は急変。当時の財務省理財局長だった佐川氏が辞任するとともに、財務省としていわゆる森友文書の書き換えを認めざるを得なくなりました。

財務省の理財局は、本流の主計局や主税局ほどの影響力はありませんが、刑事罰にも相当する決済後の文書を書き換えたことに、国民からは厳しい目が向けられています。今回の事態により、財務省全体の信頼が失墜したのは事実で、最強官庁と言われた財務省の求心力が低下するのも否めません。

そして、財務省にとって由々しき問題は、今年の夏から秋にかけて、安倍内閣が消費税引き上げへの最終判断を行うスケジュールになっていることです。森友問題が無ければ、好調な企業業績などを背景に、2019年10月に消費税率を8%から10%に引き上げることは、既定路線と考えられて来ました。

しかし、安倍内閣が続いていたとしても内閣支持率の低下などで、財務省が国民に痛みを伴う増税は、難しくなったのではないかという見方が急速に広がっています。

 

増税延期で長期固定金利が上昇する可能性

ここで、消費税率引き上げが延期された場合、住宅ローン金利にどのような影響を与えるのか解説します。まず、変動金利は直接的な影響はありませんが、消費税率の引き上げは景気に悪影響を及ぼします。それが先送りされることは、日銀が目標としている、2%の物価上昇率目標を早期に達成させる可能性もあり、その場合は出口戦略の議論から短期プライムレートが引き上げられ、変動金利も上がる時期が早まります。

そして、一番懸念されるのは長期金利に連動する、長期固定金利の上昇です。先に述べたように、日銀の出口戦略で長期金利が上昇する要因以外に、消費税率引き上げが遅れるということは、日本の政府債務の削減時期がそれだけ先送りされることを意味し、これは悪い形での金利上昇の典型例です。

IMF(国際通貨基金)の推計によると、日本の政府債務は2017年に1,300兆円に達しています。それでも国債価格が暴落して長期金利が急上昇しないのは、日銀が積極的な国債買い入れを行っていることと、いずれ日本の政府債務が削減されるという根拠の無い楽観論です。

しかし、このような不祥事で増税を延期すると、今までの楽観論が悲観論に変わりかねません。日銀の出口戦略と増税延期は、長期金利の上昇要因であり、それが住宅ローンの長期固定金利上昇に結びつく可能性を意識しておきましょう。

 

今後の政治動向などには充分注意が必要に

ここまで述べたように、住宅ローン金利が安定するには、消費税率引き上げは避けられません。しかし、森友問題がどこまで波及するかは、現時点ではまったくわかりません。

ただし、財務省の求心力低下を補うのは、政治の安定しかなく、この辺りのバランスは非常に難しいと言わざるを得ません。今後、住宅ローンを利用しようとする人は、消費税率引き上げが予定通り行われるのか、しっかり確認する必要がありそうです。

 

 

 

【目次:住宅ローンコラム】

1:安心できる住宅ローンの借入限度額はどれくらいなのか

2:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(上編)

3:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(中編)

4:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(下編)

5:住宅ローンの流れを、マンションと注文住宅で比較してみる

6:住宅ローンを組んだら生活保障の見直しをしましょう!

7:住宅ローン控除を最大限活用する(前編)

8:住宅ローン控除を最大限活用する(後編)

9:一部繰上返済制度を活用して総返済額を減らす

10:平成30年(2018年)の住宅ローン金利動向を予測する

11:最初のローンが肝心、借り換えをお勧めできない理由

12:住宅ローンの返済が苦しくなったら迷わず相談

13:個人信用情報機関を正しく理解しましょう

14:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(前編)」

15:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(後編)」

16:「共働き夫婦におすすめの住宅ローンの「デュエット」とは?」

17:「変動金利と固定金利の良いとこどりのミックスプランとは?」

18:「住宅ローンの新規では変動と固定どちらが多いのか」

19:「住宅ローンを使って建てた家を勝手に貸してはダメな理由」

20:「親の贈与を受ける場合のメリットとデメリット」

21:「長期優良住宅の家づくりをするときに適した住宅ローン」

22:「住宅ローンを組む時に「自然災害特約」は付けるべきか」

23:「住宅ローン審査もアプリの時代へ」

24:「ネット銀行の審査が一般的な銀行と違う理由」

25:「ライフプランに合わせられる、新生銀行の住宅ローン」

26:「変わり始めた住宅ローン勢力図。メガバンクVS地方銀行」

27:「変動金利の金利上昇ルール「5年ルール」と「125%ルール」とは」

28:「日銀展望レポートから見る、今後の住宅ローン金利動向」

29:「フラットは何故どこでも借りられるのか、その構造を理解しよう」

30:「2月の住宅ローンは固定金利が大幅上昇!今後の行方は?」

31:「銀行が勧める、短期固定金利の住宅ローンの危険性」

32:「イオンをよく利用する人はイオン銀行が便利でお得?」

33:「ゆうちょ銀行の住宅ローン利用には注意が必要」

34:「世界同時株安NYダウは過去最大の下落!住宅ローン金利に与える影響は?」

35:「ライフプランに合わせた住宅ローンの返済額の作り方」

36:「住宅ローンを抱えて離婚したらどうすればいい?」

37:「住宅ローンを組む事が不安な方にオススメの制度」

38:「被災された方は災害復興融資の利用を(前編)」

39:「被災された方は災害復興融資の利用を(後編)」

40:「預金連動型住宅ローンの注意点(前編)」

41:「預金連動型住宅ローンの注意点(後編)」

42:「3月の住宅ローン金利、長期固定金利が軒並み低下」

43:「住宅ローンを組む時に、安易な収入合算には要注意」

44:「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(前編)」

45: 「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(後編)」

46:「フラットの買取型と保証型の違い、何がどう違うのか」

47:「フラットが9割超融資で金利を引き上げた意味」

48:「三井住友信託銀行の住宅ローン自動返済、メリットと注意点」

49:「余分なカード信用枠は住宅ローン審査にデメリット」

50:「住宅ローン利用者の裾野を広げた「全国保証」とは?」

51:「財務省信頼失墜!増税延期と住宅ローン金利の深い関係」←今回のコラム

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