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住宅ローン

2018.03.18

あなどれない、JAバンクの住宅ローン

皆様はJAバンクの住宅ローンをご存知でしょうか。JAバンクは農協系の金融機関ですが、組織化された資金調達力で、都市部ではメガバンクや地銀を脅かすほどの低金利で、攻勢を掛けています。今回は、JAバンクの住宅ローンについて解説します。

JAの監督省の農林水産省

資金調達は政府系金融機関の農林中央金庫が担当

JAバンクは言い換えると、農業協同組合すなわち農協です。農協単体では有利な資金調達が出来ないため、これを都道府県単位の信用農業協同組合連合会(JA信連)でまとめます。さらにこれを、農協系の政府系金融機関である、農林中央金庫(農林中金)でまとめて資金調達することで、低金利が可能になります。

実質的な資金調達力は、同じ政府系の住宅金融支援機構と同等レベル、民間のメガバンクよりも信用力は高くなります。農協の強固な組織力は解説するまでもなく、「農業」というキーワードで結束しています。

 

監督官庁が金融庁ではなく農林水産省という矛盾

また、政府系の住宅金融支援機構や民間金融機関が金融庁の監督下に置かれる中、JAバンクは農協ということで、農林水産省の監督下に置かれています。金融庁はどちらかと言えば、民間金融機関に厳しいスタンスですが、農林水産省は農協を守る立場にもあり、その辺りに温度差が生じているのが実態です。

従って、金利競争などでJAバンクに負けた民間金融機関からは、置かれている条件が公正では無いという恨み節も漏れ伝わります。

 

JAバンクが住宅ローンで都市部に攻勢を掛ける理由

JAバンクすなわち農協も、住宅金融支援機構の前身である住宅金融公庫の時代には、住宅金融公庫の受託金融機関として、農家向けに公庫融資などを実施していました。農協は、農家に対して農機具などを融資していますので、住宅ローンに関しても公庫融資を斡旋するなど、絶対的な信用力を維持しています。

しかし、農家の高齢化が進み、農業人口も減少する中、農家だけをターゲットにしていたのでは農協自体の存続が危うくなります。そこで10年程前から、JAバンクという出来るだけ農協をイメージさせない戦略で、上記で述べた抜群の資金調達力を活かして、都市部向けの住宅ローン市場に攻勢を掛けてきました。

なお、そもそも普通のサラリーマンがJAバンクを利用出来るのかという疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、住宅ローンなどの融資を受けるだけであれば、利用出来ます。さらに、正組合員は農家という条件がありますが、準組合員になって出資することも可能です(出身金には配当が付きます)。

 

注文住宅に最適な、JAバンクの住宅ローンラインナップ

住宅金融公庫の受託金融機関をやっていた時代から、農家は基本的に戸建て融資を希望します。故に、住宅ローンでも、注文住宅に適した「留保金制度」というものがあります。

通常の住宅ローンでは、最終的な資金交付は注文住宅の決済時となりますが、JAバンクの「留保金制度」を利用すると、請負契約成立時、土地に最終的な所要資金分の抵当権(土地をJAバンクが処分できる権利)を設定することで、そこから中間資金などを随時融資してくれます。これにより、つなぎ融資が不要になり、工務店側の要請にも応えられる仕組みです。

ただし、JAバンクにもリスクがあるため、土地に一定の評価が付かないと利用出来ない場合がありますので、必ず確認するようにして下さい。

まとめ

現在は都市部にもJAバンクの支店が増え、使い勝手も増しています。金利水準も他の金融機関と変わらず、「留保金制度」など、注文住宅検討者にはありがたい制度もあります。支店に足を運ぶには、まだ敷居が高い感じがあるのも否めませんが、検討する価値は充分にあるのではないでしょうか。

ホロスホームではJAバンクの取扱もありますので、興味のある方はご相談下さい。

住宅ローンのご相談はこちらから

 

【目次:住宅ローンコラム】

1:安心できる住宅ローンの借入限度額はどれくらいなのか

2:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(上編)

3:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(中編)

4:住宅ローンではどれくらいの費用がかかるのか(下編)

5:住宅ローンの流れを、マンションと注文住宅で比較してみる

6:住宅ローンを組んだら生活保障の見直しをしましょう!

7:住宅ローン控除を最大限活用する(前編)

8:住宅ローン控除を最大限活用する(後編)

9:一部繰上返済制度を活用して総返済額を減らす

10:平成30年(2018年)の住宅ローン金利動向を予測する

11:最初のローンが肝心、借り換えをお勧めできない理由

12:住宅ローンの返済が苦しくなったら迷わず相談

13:個人信用情報機関を正しく理解しましょう

14:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(前編)」

15:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(後編)」

16:「共働き夫婦におすすめの住宅ローンの「デュエット」とは?」

17:「変動金利と固定金利の良いとこどりのミックスプランとは?」

18:「住宅ローンの新規では変動と固定どちらが多いのか」

19:「住宅ローンを使って建てた家を勝手に貸してはダメな理由」

20:「親の贈与を受ける場合のメリットとデメリット」

21:「長期優良住宅の家づくりをするときに適した住宅ローン」

22:「住宅ローンを組む時に「自然災害特約」は付けるべきか」

23:「住宅ローン審査もアプリの時代へ」

24:「ネット銀行の審査が一般的な銀行と違う理由」

25:「ライフプランに合わせられる、新生銀行の住宅ローン」

26:「変わり始めた住宅ローン勢力図。メガバンクVS地方銀行」

27:「変動金利の金利上昇ルール「5年ルール」と「125%ルール」とは」

28:「日銀展望レポートから見る、今後の住宅ローン金利動向」

29:「フラットは何故どこでも借りられるのか、その構造を理解しよう」

30:「2月の住宅ローンは固定金利が大幅上昇!今後の行方は?」

31:「銀行が勧める、短期固定金利の住宅ローンの危険性」

32:「イオンをよく利用する人はイオン銀行が便利でお得?」

33:「ゆうちょ銀行の住宅ローン利用には注意が必要」

34:「世界同時株安NYダウは過去最大の下落!住宅ローン金利に与える影響は?」

35:「ライフプランに合わせた住宅ローンの返済額の作り方」

36:「住宅ローンを抱えて離婚したらどうすればいい?」

37:「住宅ローンを組む事が不安な方にオススメの制度」

38:「被災された方は災害復興融資の利用を(前編)」

39:「被災された方は災害復興融資の利用を(後編)」

40:「預金連動型住宅ローンの注意点(前編)」

41:「預金連動型住宅ローンの注意点(後編)」

42:「3月の住宅ローン金利、長期固定金利が軒並み低下」

43:「住宅ローンを組む時に、安易な収入合算には要注意」

44:「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(前編)」

45: 「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(後編)」

46:「フラットの買取型と保証型の違い、何がどう違うのか」

47:「フラットが9割超融資で金利を引き上げた意味」

48:「三井住友信託銀行の住宅ローン自動返済、メリットと注意点」

49:「余分なカード信用枠は住宅ローン審査にデメリット」

50:「住宅ローン利用者の裾野を広げた「全国保証」とは?」

51:「財務省信頼失墜!増税延期と住宅ローン金利の深い関係」

52:「50年型住宅ローンのメリット・デメリット」

53:「あなどれない、JAバンクの住宅ローン」←今回のコラム

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