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「平成30年(2018年)は住宅購入のチャンス(前編)」
今年は住宅購入者にとって、良い条件がそろう最後のチャンスといっても過言ではないでしょう。
これから見ていくように、時期が遅くなればなるほど、不利な条件が増えていきます。
焦る必要はありませんが、今まで行動していなかった人は、今こそ行動すべき時です。
分譲住宅と比べて、打合せなどに時間がかかる注文住宅をご検討の方は早めのスタートをおすすめします。
2019年に消費税増税を控えていること
本来であれば今頃は消費税10%だったのですが、景気や選挙への配慮で見送られてきました。
しかし、増税を延期するということは、将来的には自分達が受ける行政サービスの質が低下することを意味しており、そういう意味ではむしろマイナスです。
10%への増税は平成31年(2019年)10月に予定されていますが、国の財政を担う財務省もこれ以上の増税延期には応じないとみられ、よほどのことが無い限り、安倍首相の下で消費税が8%から10%に引き上げられる見通しです。
なお、これは余談になりますが、消費税法では総額表示が基本で税抜き表示は例外です。
しかし、8%の時期が当初は長くないとみていたことから、移行時に限り総額表示と税抜き表示の両方を認めていました。
最近は、税抜き表示ばかりでわかりにくい価格体系になっていますが、消費税が10%になると総額表示に一本化され、価格比較もやりやすくなります。(混乱を避けるため平成33年(2021年)3月31日までは併用を許可)
ここで、消費税増税の影響をもっとも受けるのが、住宅や車といった高額な耐久消費財です。
注文住宅の場合、土地部分にはかかりませんが住宅部分にはかかるため、2%の消費税増税といっても無駄には出来ません。
例:住宅価格が2,000万円の場合 消費税8%時:2,160万円 消費税10%時:2,200万円 その差40万円
このように、値段が高額な耐久消費財ほど消費税増税の影響を強く受け、上記の例であれば、インテリアや家具・家電が1つ余分に揃うぐらいの金額となります。
また、これらの製品も増税分が値上がりしているため、2%以上の出費となりそうです。
この理由だけでも、早めに行動するメリットがあります。
特に、増税直前の駆け込み時期になると、どこも注文が殺到し、本体価格が増税分くらい値上がりしたり、納期が遅くなるなど様々なデメリットが生じてきます。
実際に、増税が1年後に迫る今年の10月以降からは、このような動きが徐々に顕在化してくるでしょう。
じっくり検討するのであれば、今年の前半から動きましょう。
消費税増税でも住宅ローン控除の内容は変わらないこと
意外に知られていませんが、住宅ローン控除の内容は消費税5%時の最大控除額20万円から、消費税8%時の最大控除額40万円に引き上げられて以降は平成33年(2021年)12月31日まで変わりません。
つまり、消費税が10%に引き上げられ、結果として借入金が増加しても考慮されないのです。
消費税8%時も10%時もローン控除の内容が変わらないのであれば、消費税8%時に住宅ローン控除を利用した方が得ですね。
ちなみに、長期優良住宅の場合の最大控除額50万円も消費税増税の前後で変わりません。
長くなりましたので、続きは後編でお伝えします。後編では、消費税増税が住宅ローンの手数料や金利にも影響してくるという話題です。
安城市の注文住宅のホロスホームでは、住宅ローンの相談も無料です。ぜひお気軽にご予約下さい!
住宅ローン関連のコラム一覧
【目次:住宅ローンコラム】
10:平成30年(2018年)の住宅ローン金利動向を予測する
14:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(前編)」←今回のコラム
15:「平成30年(2018年)は住宅購入最後のチャンス(後編)」
16:「共働き夫婦におすすめの住宅ローンの「デュエット」とは?」
17:「変動金利と固定金利の良いとこどりのミックスプランとは?」
19:「住宅ローンを使って建てた家を勝手に貸してはダメな理由」
21:「長期優良住宅の家づくりをするときに適した住宅ローン」
22:「住宅ローンを組む時に「自然災害特約」は付けるべきか」
26:「変わり始めた住宅ローン勢力図。メガバンクVS地方銀行」
27:「変動金利の金利上昇ルール「5年ルール」と「125%ルール」とは」
28:「日銀展望レポートから見る、今後の住宅ローン金利動向」
29:「フラットは何故どこでも借りられるのか、その構造を理解しよう」
30:「2月の住宅ローンは固定金利が大幅上昇!今後の行方は?」
34:「世界同時株安NYダウは過去最大の下落!住宅ローン金利に与える影響は?」
44:「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(前編)」
45: 「財形住宅融資制度について、わかりやすく解説します(後編)」
48:「三井住友信託銀行の住宅ローン自動返済、メリットと注意点」
51:「財務省信頼失墜!増税延期と住宅ローン金利の深い関係」
54:「住宅ローンの返済には、ボーナス併用払いを利用すべきか」
55:「世界標準の住宅ローンとは?リコースローンとノンリコースローン」
57:「フラット35利用者への借り換えを勧誘することは禁止されています」
59:「職業の特性によって、住宅ローンの選び方を決める方法」
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