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職業の特性によって、住宅ローンの選び方を決める方法
職業と住宅ローンには、実は密接な関係があります。
現在は超低金利なので、変動金利でも固定金利でも自分達の好みでと考えがちです。
しかし、今後金利上昇が予想される中、自分達に適した住宅ローンを選んでいないと、思わぬ苦労をすることになります。今回は、職業と住宅ローンの関係について解説します。

この論点の基本的な考え方
職業と住宅ローンの関係というと、何やら難しく感じるかもしれませんが、理屈は非常に簡単です。
要は、家計の所得に占める、住宅ローン返済の割合を一定にするよう考えるのです。
文章だけではわかりにくいと思いますので、景気に左右されやすい職業の人と左右されにくい職業の人で、具体的に見てみることにしましょう。
景気に左右されやすい職業の人は変動金利
例えば、景気に左右されやすい職業の人を考えてみましょう。
この職業の代表と言えば、高級品などを売る営業マンなどでしょうか。
この人達の年収は、景気が良いときは多いですが、景気が悪くなると少なくなります。
そして、これと同じ動きをするのが変動金利です。
景気が良くなると、住宅ローン金利も上がり、毎月の返済額も増加。
景気が悪くなると、住宅ローン金利も下がり、毎月の返済額も減少します。
つまり、景気に左右されやすい職業の人は、住宅ローンを変動金利にしておけば、年収に占める返済額の割合がほぼ一定になり、住宅ローンの返済にそれほど苦労する局面は考えにくいでしょう。
ここで、景気に左右されやすい職業の人が固定金利で借りたとしましょう。
景気が良く年収が多いときは、毎月の返済額が一定なので逆に楽かも知れませんが、景気が悪く年収が少なくなったときは、家計を切り詰めないといけないかもしれません。
年収が多いときに堅実に貯蓄が出来ていれば、景気が悪く年収が少なくなったとき、そこから補填すれば良いのですが、人間とは弱い生き物で、貯蓄に目標を定めるなどしておかない限り、年収が多いときに使ってしまうようです。
景気に左右されない職業の人は固定金利
では逆に、景気に左右されない職業の人はどうでしょうか。
この職業の代表と言えば、国家公務員や地方公務員などでしょうか。
この人達の年収は、景気が良くても悪くても、ほぼ一定です。逆に、景気が悪くても昇格すれば、年収が増えることもあります。
そして、この人達に適しているのが固定金利です。
固定金利は、フラット35のような全期間固定金利と民間金融機関が提供する短期固定金利がありますが、適しているのはフラット35のような全期間固定金利です。
景気が良くても悪くても、年収がほぼ一定であるため、毎月の返済額も一定であることが望ましいのです。
ここでも、景気に左右されない職業の人が変動金利を借りたとしましょう。
この場合は逆に、景気が悪いときは住宅ローン金利が下がるため、毎月の返済額も少なくなり楽です。
しかし景気が良くなり、住宅ローン金利も上昇し返済額が増加すると、毎月の返済額が相対的に多くなり、家計を切り詰めないといけないかもしれません。
国家公務員や地方公務員であれば、堅実に貯蓄をして、貯蓄から切り詰めた分を回せる場合もあるかもしれませんが、そうすると貯蓄を目的外に使用することになり、今後のライフプランが崩れかねません。
まとめ
冒頭にも書きましたが、現在は超低金利で変動金利でも金利が変化していないので、実感がわきにくいかもしれません。
しかし、住宅ローンとのお付き合いは最長35年間。
今までは低金利の恩恵を受けられましたが、いずれ変動金利も上昇する時代が来るでしょう。
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