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家のデザイン・性能を大きくかえる床材【無垢フローリング編】
壁や天井と違って、毎日触れることになる『床材(ゆかざい)』。
フロアーやフローリングといわれたりもします。
床材の種類はおそらく1000種類はあると思います。
床材は家のインテリアを決める大事な要素でもあり、また機能の面でも大事なので慎重に選ぶ必要があります。
自由設計の注文住宅だと選べる幅が広いので、嬉しくもあり迷うポイントでもありますね。
床材の種類
床材には大きく分けて、無垢フローリングと合板フロアーがあります。
今回は無垢フローリングについて書いてみたいと思います。
無垢フローリングとは
無垢フローリングは文字通り、何も混ざってない「木」そのものです。
無垢フローリングの一枚のサイズは幅90(120)mm×長さ1820mm×厚み15mmが多いです。
ただ、一枚の木をそのまま切って加工したものではなく、切った木の中から死に節などの無いところを選りすぐって、つなぎ合わせた物が一般的です(ユニと呼ばれます)。
成長の早いパイン材だと1820mm以上の一枚物の無垢フローリングが流通していますが、ナラ・カバ・ウォールナットなどの材料ではなかなか90×1820×15mmできれいな木材が取れないので仕方ないですね。
通常の無垢フローリングの何倍ものお金を使う心構えがあるのなら探せないこともありませんが。
無垢フローリングの長所と短所
長所
無垢フローリングの長所としてはやはり質感です。
本物でしか味わえない表情と、素足で歩いた時の柔らかい歩行感は合板フロアーでは味わうことが出来ないでしょう。
傷が付いてもそれが味になり、また痛みがひどければ削って塗装すればもとの表情に戻すこともできます。
傷んだ床を全面削って再塗装することは欧米では一般的です。
仕上げの塗装を選べるのも無垢フローリングの長所です。
お手入れ簡単なウレタン塗装や、化学物質を使っていない自然塗装、オイル仕上げなどをお好みで選ぶことができます。
ウレタン塗装仕上げの場合は、傷がつきにくくもなります。
一方で、自然塗装やオイル仕上げは傷は付きやすくなりますが、質感が際立ちます。
自然塗装やを選んだ場合はメンテナンスが必要になってくるので不めんどくさがりの方はさけたほうが良いかもしれません。
今ではツヤを抑えたウレタン塗装もあるのでメンテナンスフリーが良いと思われる方は、そちらもおすすめです。
短所
弱点は、環境に左右される点です。
無垢フローリングは呼吸をします。
空気が乾燥すれば湿気を放出しますし、また湿度が低いと湿気を吸うので、湿度によって伸び縮みをします。
その結果、乾燥しすぎるとフローリングのジョイント部分がすいてきたり、湿気を吸いすぎると山になってしまうことがあります。
ただ、それは施工力である程度はカバーできます。
無垢のフローリングを貼るときは、床材同士を突き付けるのではなく、名刺一枚分の厚みをあけて貼ります。
無垢フローリングを採用するとコストがかさむ理由として、材料も高いのですが、大工さんの手間が合板フロアーと比べだいぶかかってしまうのも一つの要因です。
もう一つの弱点(強みかもしれませんが)として、無垢フローリングは直射日光に当たると日焼けをします。
これは人それぞれ感じ方が違いますが、日焼けを「経年美化」と感じるか「経年劣化」と感じるのか、「味わい」と感じるのか「汚れ」と感じるのかで無垢フローリングを採用するのかしないのか判断する基準にもなります。
無垢フローリングと一口にいってもさまざまな樹種(じゅしゅ)があります。樹種によって表情や性能が全く違ってきます。樹種についてはまたの機会に書きたいと思います。
まとめ
無垢フローリングは合板フロアーでは味わえない質感があります。
無垢フローリングの特性を知った上で採用するかどうか検討してみてはいかがでしょうか。
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