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断熱性能を数値化した「UA値」とは
近年、住宅業界では“省エネ住宅”が注目を集めています。
省エネ住宅は家庭的に優しいだけではなく、資源の無駄遣い回避にも繋がることで「地球にやさしい家」として、資産価値アップの評価対象になります。
省エネ住宅をつくる上で欠かせないテーマといえば「遮熱」「断熱」「気密」の3テーマですが、今回は「断熱」のテーマをピックアップするとともに、断熱の性能レベルを表示する「UA値」について解説していきます。
目次
ZEHと関連する「UA値」とは
2020年までに標準的な新築住宅として普及目標が掲げられているZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ゼッチ))。
ZEHは、太陽光発電などを活用してエネルギーを生み出して年間の消費エネルギー量を“ゼロ”にすることを目的とした住宅のことを指します。
また、ZEHとして認められる住宅の基準に「強化外皮基準」というものがあります。そして、この強化外皮基準の性能レベルを表示する単位こそが「UA値」なのです。
UA値とは「外皮平均熱貫通率」のことを指し、住宅全体の断熱性をあらわす数値です。
一般的に、断熱性は「家全体の熱量がどのくらい多いのか測定するもの」というイメージですが、本来は「家全体の熱量がどのくらい外に放出されているか」ということをあらわしています。
また、平成25年の省エネ基準改正法では、建物の内部から外部に逃げる単位時間あたりの熱量を住宅の外皮(外壁・天井・屋根・窓など)面積で割った数値指標を「UA値」として設定。
そのため、UA値は数値が低いほど断熱性能が高いことをあらわし、数値が高いほど断熱性能が低いことをあらわしています。
断熱性能の高さを求めた「強化外皮基準」
先ほど触れた、ZEHのひとつの基準となっている「強化外皮基準」。
この強化外皮基準とは、全国の地域ごとに求められる断熱性能の指標・省エネ基準をクリアすると同時に、さらにUA値を強化した基準のことを示します。
要するに、省エネ基準で設定されたUA値よりも、“断熱性能の高さを求めたもの”が強化外皮基準というわけです。
強化外皮基準は建物の外皮(外壁・天井・屋根・窓など)面積によって異なることから、数値の算出が難しいことが欠点でした。
しかし、省エネ住宅性能を客観的に5段階で評価する「住宅版BELS」が平成28年4月からスタートしたことにより、一般のユーザーにもわかりやすく一目で判断できるようになりました。
UA値が「低い家」のメリット
<光熱費の節約>
UA値が低く断熱性の優れている家は、夏場は涼しく冬場は暖かく過ごすことができます。そのため、空調設備の稼働率が少なくなり、結果として「光熱費の節約」に繋がります。
<結露防止>
断熱性が悪い家では、室内外の温度差が原因となり結露が発生しやすくなります。
結露が発生する家はカビの繁殖し、そこから建物構造の腐朽劣化に繋がることも。
断熱性を高めることで結露発生が防止され、戸建住宅に求められる「寿命の長い家」を実現することができます。
<ヒートショックの軽減>
また、断熱性が悪いと室内差でも大きな温度差が生まれ、ヒートショックの原因になる可能性もあります。
しかし、UA値の低い断熱性能が優れている家には、使用していない部屋の温度を高める効果があるためヒートショックが起きる可能性を軽減することができます。
これからの注文住宅は「高断熱性能」
注文住宅での家づくりを検討している場合は、40、50年後にも通用する性能を目指して建てることをお勧めします。
また、マイホームは一生に一度の買い物になるので、小さい失敗でも後悔してしまうことになります。
そのためにも、施工主自身が性能や施行品質について勉強することが大切です。
もしも、今回の「UA値」のように住宅に関する疑問点などがありましたら、お気軽にホロスホームまでご相談ください。
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